ほのぼの漫画おすすめ5選!じんわり心があたたまるハートフルストーリーを楽しもう

ほのぼの漫画 サムネイル 漫画

漫画を読むときくらいは、現実の嫌なことやつらいことを忘れて、楽しく心豊かに過ごしたいものです。

この記事では“ほのぼのする漫画”、つまり「ほんのりと心の暖かみが感じられる」漫画を紹介します。

おおらかな心持ちで、日常にありふれた機微を繊細に描いた漫画を楽しみましょう。

1.『ひらやすみ』

Amazonでさがす

楽天で探す

PR

主人公の生田ヒロトは、人柄の良さだけが取り柄の29歳・フリーター。あるとき仲良くなった近所のおばあちゃんから、一戸建ての平屋をタダで譲り受けます。そんな彼のもとに美大生の従兄弟・なっちゃんがやってきて2人暮らしがはじまりました。

真造圭伍の『ひらやすみ』は2021年連載開始の漫画。代表作には『森山中教習所』などがあります。

主人公・生島ヒロトの周りには、なぜかササクレ立った人が集まる様子……。というより、ヒロトがのんびりマイペース過ぎて、周りが必要以上に“せかせか”した人に見えてしまいます。

とにかく素直で嘘をつけないヒロト、優しくてお年寄りに好かれるヒロト、タイプの女性にはうまく話せなくなるヒロト。

彼の周囲の“せかせか”した人たちは、彼と接しているうちに、いつの間にか少しだけ表情が柔らかくなっていきます。なぜでしょう?

そして『ひらやすみ』を読んでいるこっちも、なんだかほのぼのとした気持ちに。ヒロトの「大丈夫」という根拠ない言葉に、どこか安心している自分がいます。

ハートフル日常系ほのぼの漫画です。

【初心者向け】真造圭伍のおすすめ漫画と読む順番について解説
真造圭伍の漫画に惹かれている人に向けて、とくにおすすめの漫画や読む順番、真造圭伍作品の魅力を紹介していきます。 真造圭伍の初単行本『森山中教習所』から2021年連載開始の最新作『ひらやすみ』まですべての作品を読んできた真造圭伍の大ファ...

2.『スキップとローファー』

『スキップとローファー』(1)Amazonでさがす

楽天で探す

PR

石川県の過疎地から上京し、偏差値の高い高校に主席入学した岩倉美津未(みつみ)。彼女は勉強はできますが、どこかぬ受けているというかズレているというか……。だけどピュアでまっすぐな彼女の存在はクラスメイトを少しずつハッピーにしていきます。

高松美咲の『スキップとローファー』は2018年連載開始の漫画。マンガ大賞2020では第3位、2021年にはテレビアニメ化が発表されました。

主人公の美津未(みつみ)は今どき珍しいくらいのピュアな女の子。彼女に興味をもった友達第1号・志摩くんをはじめ、“今どきの高校生”たちは少しずつ彼女と打ち解けていきます。

美津未(みつみ)は基本的に超ポジティブなので、彼女のハッピーな日常を読んでいるだけでも「ほわほわ」と幸せな気持ちに。

しかし人並みに傷ついたり、初めての恋心にドギマギしたりすることも……。

きっと誰しもが感じたことのある感情を、美津未(みつみ)が素直な言葉と行動で表現してくれるので、「共感できるなあ」「こんな時期が自分にもあったなあ」と感じさせてくれます。

生きていれば人付き合いに疲れることもありますが、そんなとき「もうちょっと自分に素直になってもいいのかも?」と思わせてくれる作品です。

3.『風街のふたり』

『風街のふたり』(1)Amazonでさがす

 楽天で探す

PR

孤独な絵描きの老人と、友達がいない少女。ひょんなことから出会った2人は、日常の“小さな幸せ”を分け合っていきます。ゆっくりと時間が過ぎる美しい街と、心情の機微を味わうことのできるハートフルストーリーです。

『107号室通信』や『光と窓』などの短編集を中心に描いてきた漫画家・イラストレーターのカシワイによる漫画『風街のふたり』。2021年に連載開始、第1巻は2022年6月に発売されました。

公式ページの自己紹介では「線や余白を大切にして描いている」というこだわりを明かしていて、とても味わい深い1枚絵の連続のような漫画だと感じられます。

あらすじの通り、絵描きの老人と少女とが何気ない日常を送るなかで、少しずつ2人の価値観や思い出が交わっていく物語です。

2人がつむぐ優しさにあふれた会話劇は、心をじわじわと温めてくれること間違いなし。

漫画『風街のふたり』のレビュー・感想!1コマずつ味わいたいノスタルジックな作品
漫画『光と窓』を読んでファンになったカシワイという漫画家が、『風街のふたり』という新作を連載しています。 1コマ1コマが美しくて、どのシーンを切り取って額縁に飾ってもよいくらいです。本作の魅力を紹介します。 『風街のふたり』のあらす...

4.『メタモルフォーゼの縁側』

『メタモルフォーゼの縁側』(1)Amazonでさがす

楽天で探す

PR

2年前に夫を亡くした市野井雪75歳が、たまたま本屋で手にしたのは「BL漫画」でした――。それをキッカケに、本屋でバイトをしていた高校2年生の佐山うららとの交友が始まります。ちょっと変わった「友達」関係、どこまでも優しい物語が幕を開けます。

2017年から連載開始した鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』。2022年に公開された実写映画も好評を博しました。

おばあさんと女子高生が「BL漫画」をとおして友達になる、という一風変わった関係性を描いた作品です。

周りから見ればちょっと変わった友達関係の2人、けれど好きな漫画について語り合い、お互いを思いやりあう姿はまごうことなく「親友」と言えるものになっていきます。

少し人付き合いが苦手な女子高生・佐山うららと、高齢者の市野井雪。

それぞれが抱える悩みや不安もありますが、お互いの存在を励みにしてちょっとずつ前向きな方向に進展するストーリーに、じんわり心が温まります。

5.『転がる姉弟』

転がる姉弟(1)

Amazonでさがす

楽天で探す

PR

 母の死後、父子家庭で育っている宇佐美みなと・高校1年生。彼女は、父の再婚で“弟”ができることを楽しみにしていた……。けれど思っていたよりワガママ・失礼・アホそうな光志郎(こうしろう)に内心ガッカリしてしまう。こんな弟とうまくやっていけるのか不安。そんな“姉弟”のストーリーです。

2020年に連載開始した森つぶみの漫画『転がる姉弟』。

「とてもかわいい男の子」と紹介されていた新しい弟との初対面で、「あれ、思ってた感じとちがう」「すごいアホそうな子だな」という感想から始まるコメディタッチのストーリー。

弟・光志郎のキャラデザインはたしかに、ちょっと抜けていそうというか、憎たらしいというか。でもなぜか憎みきれない愛されキャラなのです。

普段は無神経でわんぱくな事ばかりしている光志郎ですが、彼なりに「新しい家族」「新しい学校」への不安も抱えていました。

夜中にひっそりと涙する彼はまだまだ幼い子ども。そんな姿を見て、みなとはホットミルクを作ってあげます。

こんなふうに、お互いの気持ちをちょっとずつ理解しあって、姉弟の絆を深めていくというストーリーです。トラブルも多いけれど、明るくて賑やかな彼らの日常は、読者の心をほんのり元気づけてくれます。

まとめ:ほのぼの漫画の魅力はキャラクター性にあり

この記事ではおすすめの“ほのぼの漫画”を紹介してきました。

ほのぼの漫画の魅力はなんといってもキャラクター性にあると思います。

大人になるにつれて、「周りに合せなきゃ」とか「空気を読まなきゃ」とか、そんなことを多少なり考えることは増えていきます。

しかし、ほのぼの漫画に登場するとことん素直なキャラクター、とことん誠実なキャラクター、とことん真面目なキャラクター……。

彼らは空気をあまり読めないのかもしれません。でもとにかくイイやつですよね。そして周囲のキャラクターもひっぱられて、少しずつ素直に、そして楽しそうに変化していきます。

「自分ももっと素直でいいのかも?」「ありのままの自分を理解してくれる友達がいるのかも」と感じさせてくれるのが、ほのぼの漫画の魅力ではないでしょうか。

少なくとも「ほのぼの漫画」が大好きという“同士”はいるはず。自分と似た感覚を持っている人がどこかにいる、というだけで少し救われたような気持ちになります。

タイトルとURLをコピーしました